飲酒運転で事故を起こした場合‐自動車保険はどうなる?‐
ニュースでよく流れる飲酒運転による悲惨な事故。
「自分だけは大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか。
飲酒運転で事故を起こしてしまった場合、行政処分では免許の取り消しになります。
刑事処分としては、酒酔い運転で5年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられ、酒気帯び運転で、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられるという、重い罪に問われることになります。
同様に、飲酒運転での事故は保険料も変わってきます。
加入している自動車保険の種類によって、飲酒運転による事故が補償されない場合があります。
■自賠責保険
加入が義務づけられている自賠責保険では、相手への補償と、搭乗者への補償が対象となりますが、運転者への補償は対象外となります。
自賠責保険について>>
■対人賠償保険
自賠責保険の不足分をカバーしてくれる対人賠償保険では、相手への補償は対象となりますが、搭乗者への補償、運転者への補償は対象外となります。
また、対物賠償保険も相手への補償のみが対象となります。
■車両保険
車両保険険の場合は、相手への補償・搭乗者への補償・運転者への補償どれも適応されません。
■搭乗者損害保険・人身損害保険
搭乗者損害保険と人身損害保険の場合は、搭乗者への補償のみが適応されます。
このように、飲酒事故を起こした場合では、事故の相手に対する補償や搭乗者に対する補償は対応していますが、運転車本人の補償は一切ありません。
飲酒運転にはくれぐれも注意をしてください。