2012年10月に等級制度の改定が行われました。大手損保は1年間の周知期間ののち2013年10月からの契約についてこの新しい等級制度を適用し始めています(一部例外有) ほとんどの損保会社は10月21日時点で新等級制度に移行済ですが,ソニー損保、SBI損保、三井ダイレクトは2014年4月1日から、 イーデザイン損保は2014年5月1日から、そんぽ24、セゾン自動車は2014年6月1日からそれぞれ新等級制度による割引率の適用を開始します。
新等級制度のポイント
1.等級の係数を2つに分類(無事故係数と事故有係数に分ける)
2.等級据え置き事故が廃止になり1等級ダウン事故となる
3.3等級ダウン事故を起こした場合、次の契約から事故有係数を3年間適用、1等級ダウン事故の場合は1年間適用
4.事故有係数は直近の事故から連続して6年間適用される
1.等級の係数を2つに分類(無事故係数と事故有係数に分ける)
旧等級制度は係数は1つだけで事故の有無で分けてはいませんでしたが、新等級制度からは無事故の人は無事故係数を、有事故の人は事故有係数をと、それぞれ別々の係数を使うようになりました。もちろん、割引率は無事故係数>事故有係数となっています。 ※新等級制度導入する前の1年間は周知期間、新等級制度導入後の2年間は経過措置期間となっています 経過期間1年目・2年目で段階的に割引率を変更していくことになっていますが、経過措置期間1年目で割引率は新等級制度の割引率とほとんど変わりません。2年目の変更は誤差の調整程度に収まります。ですので契約者への影響はほとんどないと考えて構わないと思います。 (改定後の新等級制度早見表)
新制度の事故係数 | 新制度の事故係数 | 旧制度 |
---|---|---|
無事故係数による割引増率 | 事故有係数による割引率 | |
1等級 +64% | 1等級 +52% | |
2等級 +28% | 2等級 +26% | |
3等級 +12% | 3等級 +10% | |
4等級 -2% | 4等級 -1% | |
5等級 -13% | 5等級 -10% | |
6等級 -19% | 6等級 -17% | |
7等級 -30% | 7等級 -20% | 7等級 -23% |
8等級 -40% | 8等級 -21% | 8等級 -28% |
9等級 -43% | 9等級 -22% | 9等級 -33% |
10 等級 -45% | 10等級 -23% | 10 等級 -37% |
11 等級 -47% | 11等級 -25% | 11 等級 -40% |
12 等級 -48% | 12等級 -27% | 12 等級 -44% |
13 等級 -49% | 13等級 -29% | 13 等級 -47% |
14 等級 -50% | 14等級 -31% | 14 等級 -50% |
15 等級 -51% | 15等級 -33% | 15 等級 -52% |
16 等級 -52% | 16等級 -36% | 16 等級 -55% |
17 等級 -53% | 17等級 -38% | 17 等級 -57% |
18 等級 -54% | 18等級 -40% | 18 等級 -59% |
19 等級 -55% | 19等級 -42% | 19 等級 -61% |
20 等級 -63% | 20等級 -44% | 20 等級 -63% |
3等級ダウン事故の場合
1件当たり3等級ダウンします。次回の更新時から3年間は事故有係数が適用になります。
1等級ダウン事故の場合
1件当たり1等級ダウンします。次回の更新時から1年間は事故有係数が適用になります。
事故有係数適用中に事故を起こしたら
この場合はさらに事故に応じた等級がダウンします。また、その分事故有係数の適用期間も延長されます。
事故有係数の連続適用期間
事故有係数の連続適用期間は最長で連続6年間です。7年連続で事故有係数が適用されることはありません。 ? 今現在はほとんどの損保が経過措置期間1年目です。現在周知期間中の損保会社もあります。 これからは、事故を起こしてしまった場合「保険を使用しない」という選択肢が確実に増えてくることでしょう。 この「保険を使用させない仕組み作り」が今回の制度改定の本当の目的です。